健康と事故防止のための『ベッドの配置と注意11のポイント』

  • 2018年4月23日
  • 2018年4月23日
  • 住まい

 布団より一般ベッド、一般ベッドより介護ベッドの方が、高齢者にとっても、介護をする側にも、たくさんのメリットがあります。

しかし便利な道具には必ず副作用があります。使い方を誤ってしまうととても危険です。そこで今回は、健康と悲しい事故防止のためのベッド配置と注意するポイントをご紹介します。

最低6畳、車椅子利用者は最低8畳

介護ベッド理想的な配置

 安全と健康上の理由から、ベッド以外のスペースを考慮しなければなりません。そのスペースの確保も考えた場合に必要な部屋の広さが、歩行できる方で最低6畳、車椅子を利用される方で最低8畳になります。

トイレへの移動(動線)を考えて、出入り口との位置関係に注意

 ベッドの配置を決めるときは、まず頭の位置から考えます。最も簡単な方法は、窓から離れた場所に頭を配置することです。

窓から離した場所にベッドを配置するメリットは、冬は冷気と湿気から遠ざけ、夏は直射日光を避け、年間通して屋外の騒音から遠ざけることができる点にあります。

また、窓から離れた場所に頭を配置すると、自然と入り口側に近い場所に頭部側が配置されます。トイレに行く際の動線を考えると、ベッドから入り口までの距離が短く、物がない方が安心かつ安全です。

壁とベッド頭部側の隙間は10cm以上離して湿気・カビを防ぐ

 頭部側と壁との距離は、10cm以上確保します。体からの放熱により壁が結露してしまうこともあるからです。そこで、10cm以上離して設置することで、風の通り道を確保し、湿気やホコリがたまりにくいようにします。

寝室の理想レイアウトはベッドが真ん中

介護する場合のベッド理想的な配置

 寝室の理想的なレイアウトは、ベッドを真ん中に配置することです。両側にスペースが確保されていると、圧迫感がないのでストレスを感じにくくゆったり睡眠できます。両サイドともに、空気の通り道が確保されるので、健康面から見てもグッド。

移動を考えると、歩行できる方で両サイドに最低45cm以上。車椅子利用の方であれば1m以上のスペースが必要です。両サイドともに45cm以上のスペースを確保できると、介護もしやすくなります。

シーツ交換に必要なスペースは30cm以上

シーツ交換を考慮したベッドの配置

 お部屋があまり広くなく、ベッドを真ん中に配置することができない場合は、ベッドの片側を壁に寄せることになります。

ベッドを壁に寄せる場合に備えておきたいのは、シーツ交換する際のスペースです。介護をするには窮屈ですが、30cm以上のスペースがあればシーツ交換するに不便を感じません。

壁とベッドの隙間は6cm未満にして隙間事故を防ぐ

壁にくっつける場合に必要なベッドスペース

 お部屋が狭い場合、もしくは、片側に広いスペースを確保したい場合には、ベッドを壁にぴったりくっつけます。その場合の隙間は6cm未満にしましょう。

6cm以上の隙間を開けてしまうと、体がはまり、ベッドが動き、壁とベッドの間に挟まってしまう恐れがあります。ぴったりくっつけてしまうと、寝返りをするたびに音が響いてしまうので、睡眠を妨害します。

半身マヒのある方は、マヒ側(患側)が壁、健康な方(健側)から下りられるように

 半身マヒのある方がベッドを利用する際は、マヒ側(患側)が壁になるように配置します。このように配置すれば、健康な方(健側)から下りることができます。

起き上がり、足を下ろす側が健康な方(健側)であれば、柵につかまって自分で起き上がることが可能。逆だと自分で起き上がることが難しくなります。

リクライニングした時に窓やテレビが見やすい位置に

 テレビは、リクライニングした場合に見やすい位置に配置します。また、リクライニングした際、窓の外を眺めることができることが理想です。

ベッドの脚部側のスペースは60cm以上開けておきます。60cmのスペースを空け、リクライニングしてテレビ鑑賞する場合、テレビまでの距離を考慮すると、最も最適なテレビサイズは40型前後。

40型のテレビを、ベッドの上からもっとも観やすいテレビ台の高さは、70cm前後。テレビ上端が、目線より高くなると見上げる形になり疲れやすくなります。

リクライニングではなく、ヘッドボードに寄り掛かってテレビを視聴する場合、もっとも観やすいテレビの大きさは、65型前後の大きなテレビです。この場合の理想のテレビ台の高さは、40cm前後。
 

サイドテーブルは、体重を支えることのできる頑丈なものがオススメ

 サイドテーブルは、物や電気を置くことができ、とても便利です。しかし、立ち上がる際に、手すりのように使うにとてもちょうど良い場所に配置されることになるので、ふらついた際に掴まってしまいがち。

そこで、可能であれば体重を支えられるような頑丈なものをお勧めします。頑丈なサイドテーブルであれば、もしもの時でも安心です。

多くのサイドテーブルは、10kg程度の重さにしか耐えることができませんので、もしもの際に手をついてしまっては、テーブルが潰れてとても危険です。

サイドテーブルにあるものを落としてしまい、億劫がってベッド上からものを取ろうとして、ベッドから転落してしまう恐れもあります。

キャスターはストッパーで固定して内側に入れ足がひっかからないように

 キャスターはしっかりとストッパーで固定しておきましょう。ベッドが動いてしまってとても危険です。固定したら、キャスターは内側にしまっておきましょう。外に飛び出していると、足を引っ掛けてしまうので転倒する恐れがあります。

リクライニング前に腕の位置に気をくばる

 ご家族がリクライニングする前には、親御さんに声をかけましょう。何も言わずリクライニングすると驚いてしまいます。

また、親御さんの腕が柵に引っかかっていないか、確認してからリクライニングしましょう。柵の間に腕を入れた状態のままリクライニングしてしまうと、骨折してしまう恐れがあります。

介護ベッド理想的な配置
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